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要望を聞いてそのまま作るのではなく、目指している方向を把握して進めてくれました。

株式会社サンロフト

「テクノロジーを親しみやすく」を理念に、ICTにまつわる様々な課題解決に取り組んでいらっしゃる株式会社サンロフト様。ウェブサイト・システムの設計や導入後の運用サポート、自社開発のサービス運営、IT専門誌の発行等、その事業内容は多岐にわたります。

ウィルスタイルでは、ウェブシステムやアプリのUIデザイン面での制作協力や、サンロフト様の新規事業のウェブサイト制作において、継続的にお声がけいただいています。

今回は、度々プロジェクトでお世話になっているご担当の中村様より、ウィルスタイルとのお仕事に至った経緯や思いについて率直に語っていただきました。

(Talk member)

株式会社サンロフト
常務取締役

中村 雄

will style inc.
取締役 CTO

奥田 峰夫

サンロフト様について

奥田

サンロフトさんは今の社長が立ち上げられた会社なのですか?

中村

はい。弊社社長の松田が1992年に立ち上げた会社になります。創業当初はオフィスコンピュータの時代だったので、パソコンの販売をしていたこともあるんですよ。松田はもともと学校の先生になりたかったこともあり、教育に関しての関心が強いんです。昔は地域の子ども達向けにパソコン教室を開いたりもしていました。サンロフトとしては、てのりののような幼稚園・保育園向けの事業を立ち上げていますね。

奥田

今の事業にもそうやって繋がっているんですね。地元への愛着が強い方なのでしょうか?

中村

地元のIT系企業や経営者にもっと良くなってほしいという気持ちはあるのだと思います。弊社では、毎年11月にIT関連のフォーラムを開いていて、GoogleやMicrosoftの社長に講演していただいたこともありますよ。

奥田

いいですね、今度私たちも参加してみたいです。きっと社長は、人に対しての興味関心が強い方なのでしょうね。

中村

弊社は会社という組織だけではなく、社外に様々なコミュニティを持っている社員も多いんですよ。商店街にみんなが集まれるワークスペースをつくって、そこで同じ業種・業界の人とのつながりや、地元の人との交流を作ったりとか。

奥田

それはすごいですね。会社が促しているのですか?

中村

いえ、自然と集まっている印象です。焼津は小さい町だからこそ、まちおこしや地域貢献をしたくて県外から弊社に来てくれる人もいて、そういった人が属していることが多い印象です。

奥田

ローカルな街だからこそ、同じ業界で頑張っている人たちとの仲間意識が強いのかもしれないですね。社外の色んな人を見て自分の現在地を知るというのは大切だと思います。

ウィルスタイルとのお仕事のきっかけ

奥田

サンロフトさんの社内にもデザイナーがいるかと思いますが、なぜ弊社にお仕事をご依頼くださったのでしょうか。

中村

はい。仰るとおり弊社にも社内デザイナーがいて、お客様向けのサイト制作などを行っているんです。でも、自社製品のサイトを作るためのリソースが不足していて。

特に私が関わっているのが新規事業ということもあって、デザイナーが直接事業部に関わっていないという壁があったんです。新規事業にチャレンジしていきたいからこそ、外部パートナーにお願いしたい部分も出てきていました。
ちょうどその頃に、あるプロジェクトで関わっていたUIデザインのエージェンシーからご紹介いただいたのが、ウィルスタイルさんでした。

奥田

内製だけで仕事をする難しさって多いですよね。だからこそ、他の会社と組むって、良くも悪くもすごく勉強になるなと思います。

私たちも最近は、パートナーや他の会社とお仕事をすることが多いのですが、仕事の進め方やどのように見られているのかを客観視することができて、よりお客様の気持ちが分かるようになりました。会社が大きくなってくるにつれて、内製だけで仕事を請け負う危うさを感じませんか?

中村

そうですね。デザインをするにしても、内製だけでやっているとどうしても同じようなテイストになってしまうこともあるなと感じています。お客様のニーズって様々なので、パートナーと協働することで、仕事も振りやすくなるし、自分たちの学びにつながります。私たちがお客様との窓口になって、制作自体はパートナーにお願いするということは多いですね。

奥田

弊社も今まで、予算が合わないときはどうしてもお断りせざるを得ないときが多かったんです。でもサンロフトさんのように、信頼できるパートナーとお仕事できるのは良いですよね。

中村

最近はクラウドソーシングと比べられることも多くなってきていて。やはり金額だけで見られると、できない仕事も増えてきているように感じます。そのような中でも、関係性は作っておきたいなとか、取り組んでいる事業や人が良いなというところはパートナーに協力してもらいつつ、弊社はプロモーションやプロダクトのデザイン面でプラスαのお仕事をいただける関係性をつくれたら良いなとは感じています。

ウィルスタイルとの仕事について

奥田

実際にウィルスタイルとお仕事をしてみていかがでしたか?

中村

今までパートナーは、地元である焼津の会社であることが多かったんです。なのでウィルスタイルさんが神戸の会社だと聞いたとき、正直大丈夫かなと思いました。お互いに仕事をする関係である以上、実際に会わなくても大丈夫なのだろうかと不安になったんです。

でも、初めてリモートで奥田さんとお会いしたとき、わからないところは遠慮なく質問してくださって、とにかくなんでも「やってみます」という姿勢が良かったですね。こちらが不安に思っている時間もないくらいすぐに進めて下さるので、とてもお仕事しやすかったです。

寧ろ、弊社からの無茶振りは多くなかったですか?あまりデザインのプロセスをわかっておらず、後から要望を伝えるような進め方になってしまったのが、どうだったのかなと思って。

奥田

いえ、そんな事はありませんでしたよ。UIはアジャイル開発のように、まずは作ってみてそこから改善していくという進め方もあるので。

お客様って、デザインがどういう形でできていくのかがわからない人が多いんです。質問ベースでやり取りが進むこともよくあるのですが、言っていることをそのまま受け止めてしまっては何も掴めません。物事の本質を捉えて、お客様が本当に叶えたいことを深堀りしていかないと、答えを導き出せないんですよね。そのためにはやっぱり「聞く」しかなくて。

今回協力させていただいたNFTサイトを制作するときも、関係ない話を沢山したと思いますが、デザインを完成させることが目的ではなくて、完成した後に何をしたいのかを知らないと形にできないからなんです。

中村

てのりののデザインを依頼したときも、実際に対象のアプリをインストールして、利用していただいていましたよね。ちゃんと向き合ってくれているんだなということが伝わりました。

弊社の要望を聞いてそのまま作るのではなく、こちらのやりたいことや目指している方向を把握したうえで進めてくださっているんだなと。会話をしていて「伝わっているのかな?」ということはありませんでした。話をしていてとても楽しかったです。

奥田

そう言っていただけるのは、本当にありがたいですね。弊社もエンドユーザーとの仕事を続けていく中で、分からないことは全部見たい、知りたいという思いがあって。やっぱりその場の臨場感は実際に現場に行かないと伝わらないなと感じたんです。それを続けていたから、分からないまま物事を進めるというのが違和感でしかないんです。

プロジェクトを立ち上げた人が持っている熱量を、チームメンバーが最後まで出しきらないと良いものは作れないですよね。仕事はどれだけ熱量を持って取り組めるか、それ以外にないと思います。

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これからの展望

奥田

弊社もwillstyle.Uという新規事業を立ち上げることになって。構想は5年ほど前からあったのですが、目の前の仕事をしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまったんです。社員も増えてきているのでそろそろ始めないとと思いまして(笑)。

中村

willstyle.Uはどのようなサービスなのですか?

奥田

基本はUIデザインです。現在メインで取り組んでいるのは、業務システムのインタフェースデザインですが、フロントエンドも請け負っています。

中村

それは、ぜひ一緒に何かやってみたいです。やはりエンジニア目線でのデザインとデザイナーから見たデザインは違うんですよね。エンジニアとデザイナーでは使う言語が違うので、そこを補ってもらえるような仕事で協働できたら良いなと思っています。

奥田

ありがとうございます。エンジニアとデザイナーの両方の知見があるハイブリッドのような人材ってなかなかいないですよね。システムを作ってもらったものの使いにくくて、弊社にご相談いただくケースも少なくありません。

中村

これからの時代、ローコードやノーコードが出てくると、内製でも見様見真似で作れるものは増えてくると思うんです。でも、実際の使い心地を追求すると全く別のテクニックが必要になるので、ウィルスタイルさんが取り組もうとされているお仕事は今後増えてくるのではないかなと思いますね。

奥田

弊社ではウェブ制作の際、お客様と直接お会いして、たくさんお話をするということをモットーにしています。それは今回立ち上げる新規事業でもずっと続けていきたいなと思っていることなんですよね。やっぱり、その場の臨場感や課題は行ってみないと見えてこないなと思って。

これまでのプロジェクトでも、船の中や焼却炉など、本当にいろんな現場に伺いました。使っている人の姿を実際に見てみたいということもあって、システムを利用されている様子を拝見するのですが、使っている本人はもう使い慣れてしまっていることも多いんです。これからリニューアルするはずなのに困ってもいないみたいな。

中村

それはもうある種の職人技になってしまいますよね。新しい人が入ってきたときにきちんと使いやすい仕組みになっていないと、それが結局ロスにつながってしまうというか。そこが大きなポイントなのかなと思いますね。弊社も今ちょうど動きかけているプロジェクトがあって、もっと具体的にお話を進められたらと思っています。

奥田

ありがとうございます。今回のインタビューを通して、やっぱり、仕事っていい人とする必要があるなと改めて思いました。弊社も起業して18年経って、人間でいうとやっと高校を卒業する頃なんですよね。一人前になるにはまだまだ長いですが、これからも中村さんが一緒に仕事を続けていきたいと思っていただけるような会社にしていきたいなと思います。

中村

ウィルスタイルさんと弊社とで、デザイナー同士の交流もできたら楽しそうですね。

奥田

それはいいですね。機会があれば、ぜひ神戸にもいらしてください。