
三菱重工環境・化学エンジニアリングさんは、5年間以上にわたりフロントエンドやUI/UXデザインの支援を行っているビジネスパートナーです。 弊社は、プラント運営を統合的にサポートするプラント統合運用システム MaiDAS®️(マイダス) 開発など、様々なプロジェクトに携わっています。
今回は、プロジェクト黎明期からご担当いただいている鈴木さん(鈴航
さん)と、若手のホープという深田さん、鳴尾さんの3人にお話を伺いました。
(Talk member)
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ グループ長
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ グループ長
鈴木 航

三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ
深田 雅裕

三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ
エンジニアリング統括部 デジタライゼーション・開発部
デジタライゼーション推進グループ
成尾 綜一郎

will style inc.
代表取締役
代表取締役
坂口 浩介

will style inc.
取締役 CTO
取締役 CTO
奥田 峰夫

お仕事のきっかけ
- 坂口
- 今から5年ほど前の2019年に、当時のご担当者様からお問い合わせをいただいたのがお仕事のきっかけでしたね。御社のような日本を代表するものづくり企業からご連絡いただけると思っていなかったので、見間違いかと思いました(笑)たしか、弊社のブログを読んでくださっていたとお聞きしました。
- 鈴木
- はい、当時一緒にプロジェクトをすすめていたメンバーから「この会社どう思う?」と相談があって、二つ返事で「いいですね」と言いました。
- 奥田
- 地方の小さな企業に話を持っていくって、かなり勇気がいることだったのではないですか?
- 鈴木
- ウィルスタイルさんがかっこいいデザインを作っていらっしゃったので「ここだ!」と思いましたよ。今までは内製で進めることが多かったのですが、当時の担当と2人で話をして、センスの良いところに任せたほうがいいのではないかという話になったんです。社内で申請を出すときも「どうしてもこの会社がいいんだ」とかなり説得しましたね。
- 坂口
- それは嬉しいですね。会社の規模が大きくなればなるほど、広告代理店様とのお仕事や内製で進めていらっしゃるイメージがあったので、ご連絡いただけるとは思ってもみませんでした。鈴木さんが仰ったように、なにか新しい取り組みを始めるときには、外部のリソースを入れたほうがいいんじゃないかという判断をしてくださった話をお聞きした覚えがあります。
- 鈴木
- 今までにも、新しいことをやってみようという気運はあったんです。でも、昔から使っているものや文化を刷新するのはなかなか難しいことで。会社として、またチームとして、より良い進め方を模索する中で、ウィルスタイルさんを見つけたという形です。
- 坂口
- 当時はWeb制作の仕事が中心でUI/UXに関するお仕事はまったくなかったので、こうして5年間もお取引させていただくことになるとは思いませんでした。ましてや、私たちのような小さな制作会社のデザインを見てお声がけくださったというのは、本当に嬉しい限りです。

一緒にお仕事をしてみて
- 奥田
- 当初、双方の理解を深めるために対面でお話させて頂く機会を設けていただきましたよね。たしか、1〜2週間に一度のペースでお伺いした記憶があります。お話を聞くたびに、皆さんのプロジェクトにかける思いや熱量が伝わってきました。
- 坂口
- 現地視察として、大手メーカーの製造工場やごみ焼却施設などの視察にも行きましたね。私たちが会議室で話すこと以上に、現地で働く方の声をお聞きしてはじめて分かる気づきがたくさんありました。
- 鈴木
- 私たちも現場を見に行ってみたいという気持ちがあったので、ちょうど良い機会になりました。やはり、実際に制作していただく人に現場を見てもらうのが一番ですね。
- 奥田
- 現場で働く人の意見を聞いたり、実際にシステムを使っている姿を見て疑問に思うこともあったり。第三者として俯瞰してみて気づいたことがたくさんありました。現地に行くことの大切さを実感し、協力くださった皆様には本当にありがたい気持ちです。
- 鈴木
- 言語化されない情報って実はたくさんあると思うんです。現地の人はこう思っていそうだとか、この部分に苦労してそうだとか、実際に近くで見てはじめて分かることも多かったですね。
- 坂口
- 昔から使われているからこそ、慣れているものを使い続けることは多いと思いますが、”刷新する”という意味ではバサッと切らないといけないときもありますよね。現場の方にご納得いただくという難しさを強く感じました。
- 鈴木
- おっしゃるとおりです。現場の方はやはり完成品を触りたいという気持ちが強いと思うんです。限られた時間や工程内で段取り良く作業したいという感覚ですから、完璧なマニュアルを渡してもらうほうが嬉しいというか。私たちが新しいものを提案して機能向上を図ろうとしても、現場に寄り添う努力を続けないと定着しません。
- 坂口
- それが良い悪いではなくて、現場の人は完成品とマニュアルをもとに仕事をしないと成立しない部分もあると思います。だからこそ信頼関係をしっかりと作っておかないといけないですよね。
- 鈴木
- そうなんです。だから、今は現地にモニターを用意して、進めているプロジェクトについての理解を深めるための説明時間を設けています。しばらくすると、「いつ使えるようになるの?」という声をいただけるようにもなったりして。そのタイミングで、実際に使っていただくようにしています。
- 奥田
- そのお声が何よりのやりがいですよね。現地の方の声が日々の活力になり、やっていることが身になっているなという感覚になります。

チームの環境について
- 坂口
- チームとしてはいろんな会社のリソースが組み合わさっていると思うんですけど、御社としてはパートナーを探していらっしゃるんですか。
- 鈴木
- 私たちの部署って技術がないと立ち行かない部署だと思っているんです。新しいことをやろうとすると、当然わからない部分がでてくるので。パートナーを探すことが目的ではなく、技術を持っている人に手助けをしてもらおうという感覚です。
- 坂口
- 私たちは会社規模の大きいお客様と仕事する機会があまりなかったので、正直なところ無理を言われることも多いんじゃないかと懸念していました。特に奥田はウェブの仕事もやっていたので、リソース不足にならないかなという不安がありました。でも、毎回私たちの状況に配慮くださり、鈴木さんをはじめチームの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
- 奥田
- 仕事の進め方でいうと、2020年頃から新型コロナが流行りだして、オンラインでの打ち合わせが増えましたよね。お仕事をご一緒して一年くらいたったころかと思います。でも、それまでに関係性を作ってくださっていたので、とても進めやすかったです。
- 坂口
- 事務所にもわざわざ足を運んでくださってお互いの文化の違いについて話したり、御社発信で勉強会を開いていただきましたね。当時のチームは年齢層も幅広く私自身もとても刺激を受けました。
- 鈴木
- 現在進めているプロジェクトも、もともと少人数でこじんまりとやっていたのですが、社内公募制度を使って来てくれた人や外部パートナーとして参加してくれている若いメンバーも増えました。本当に優秀な方ばかりで、非常に助かっています。上司としては、自分以上の人ばかりで立場がありませんが。
- 奥田
- 仕事を進めるうえでは、属人化しないように、若い人たちに技術を継承していくことも大切になってくると思います。そのあたりはどのようにお考えですか。
- 鈴木
- 属人化はかなり課題になっているポイントです。そこをできるだけ抑えるためには、文書化を徹底して誰もが対応しやすいようにしたり、担当業務そのものをシンプルにして定着しやすい環境をつくることなどが大切になると思います。
- 坂口
- 若い方の意見も聞いてみたいですね。いかがでしょうか。
- 成尾
- そうですね、今は鈴木さんがほぼすべてのタスクに関わっていて、かなり多忙な状況です。なので、私たちが少しでも仕事を引き受けることで、鈴木さんの負担をいかに少なくできるかということを考えるようにしています。
- 深田
- 私は今年の4月に社内公募制度を使って今の部署に来ました。以前の勤務先と比べると、かなり自由度が高く、どのように動くのがいいんだろうと考えることはあります。
- 坂口
- やりたい仕事があれば、割と異動しやすい環境なのですか。
- 深田
- 必ずしも希望通りの配属になるということはありません。配属されたとしても、自分のやりたいことが実際にできるかどうかも分からないですしね。でも最近は、私のように社内公募制度を使う人も増えてきているように感じます。
- 鈴木
- 深田さんはどんな環境でも適用が早くて、こちらに来て間もないとは思えない程、リードしてくれています。成尾さんは相談しやすい雰囲気で、皆から頼りにされています。二人にはどんどんチームを任せていきたいなと思っています。

今後について
- 坂口
- 今後、チームとして大きくなっていく想定はあるのでしょうか。
- 鈴木
- 人員計画は立てています。増やすといっても単純に人をいれるという話ではなく、技術面でのチェックをしっかりと行う必要はあると思いますが。
今進めているプロジェクトも社内で取り上げられる機会が増え、新たな仕事につながろうとしています。規模としてはまだまだ小さいのですが、今後大きくスケールしていく可能性のある仕事ですね。私もお腹ばかりどんどんスケールしていっています。
- 一同
- (笑)
- 坂口
- 2019年から丸5年ほど一緒にお仕事させていただき、それぞれができることを活かし尊重しあう、企業の垣根を超えたワンチームだなと感じます。その中で若い人に技術や思いを橋渡ししていく、素敵なプロジェクトに参加させていただいていると思っています。
- 奥田
- 仕事をしていてもリスペクトしあっているという感覚が強いですね。チームの皆さんが「より良いものを作りたい」という思いで、前向きな議論をすすめられることが本当に楽しいです。
- 鈴木
- 私がこちらに赴任する前に、ある重鎮の方から「若い人のため何かを残せる仕事をせよ」という言葉をいただきました。ある年齢に達すれば、年長者は職を離れることが一般的なので、自分が会社を離れた後でも若い人に残しておけるものを作っておけと。そもそも、会社が10年後にも存続している保証はなく、いつなくなるか分からない。常に切実な危機感を持って、未来に繋いでいける仕事をせよ、と。
今の仕事も永久に続くかどうかは誰にもわからないですが、とにかく今やっていることを良い方向につなげていかないといけないですよね。奥田さんはじめウィルスタイルの皆さんとは、これからも未来を築くお仕事を共に進められたらと思っています。
- 奥田
- 嬉しいお言葉、ありがとうございます。御社はハード面のものづくりのイメージが強いですが、私たちが今進めていることもれっきとしたものづくりですよね。
- 鈴木
- そういう意味では、ハードとソフトの両輪でありたいです。車輪はどちらかが欠けていると動かないのは当たり前ですよね。分野が違う人が集まると、どうしても知っていることや、これまでやってきたことを大切にしようというバイアスがかかりがちです。だからこそ、お互いの取り組みを”知ろう”という気持ちが大切だと思います。
- 坂口
- 古き良き物や歴史もあって、そこに新しいものを組み合わせて両輪になっているというのが大切ですよね。これからも皆さんと良い関係性で未来のあるお仕事ができることを楽しみにしています。
